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かつらの歴史

かつらの歴史について

古くは、エジプトのミイラからも、たくさんのかつらが見つかっています。
古代エジプト人は直毛を好んでいたようですが、髪の長さは地位に象徴であったとのこと。
又、体毛は不浄なものとした考えもあり、男性だけでなく女性も自毛を剃ってかつらをつけていた人がいたようです。

モーツアルトやニュートンが肖像画でかぶっているかつらは、とても印象に残ります。

18世紀頃、フランスで起こったかつらブームのきっかけとなったのは、ルイ13世と言われています。
フランス国王ルイ13世は、精神的ストレスで脱毛に悩み、若くしてかつらをつけていたそうです。
周りの貴族は国王に気を使い、かつらを被るようになり正装となっていきました。又、その後はおしゃれ用としても派手なかつらが流行したそうです。

日本では醍醐天皇(879~930年)の時代にかつらが使われていた記録が残っています。

近年のかつら産業では、韓国が1970年代に、輸出品の主力が繊維とかつらだったほどで、現代でも大きなシェアを占めています。

歴史を調べてみると、かつらは地位や権威の象徴として、又、正装やおしゃれ用として様々な用途で利用されていたことがわかります。